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ドイツの地で聴いたクラシック音楽

商學學術院教授 谷本 寛治(たにもと?かんじ)

商學學術院教授。一橋大學名譽教授。経営學博士(神戸大學)。一橋大學教授大學院商學研究科教授などを経て、2012年より現職。ベルリン自由大學、國立臺北大學、ケルンビジネススクール、パラヒャガンカトリック大學客員教授。學會「企業と社會フォーラム」(JFBS)會長。専門は企業と社會、CSR、ソーシャルイノベーション。研究室Webサイト?/撮影:山崎智世

これまでいくつかの大學から客員教授として招聘(しょうへい)され授業を擔當する機會がありました。特にドイツにはこれまでベルリン自由大學に3度、ケルンビジネススクールに1度滯在したことがあります。ドイツの研究をしている訳でもなく、ドイツ語を學んだこともないのですが、たまたま國際會議で知り合った先生たちと縁があり、それぞれの大學で私の専門であるBusiness and Society、CSRについて、大學院生対象の授業を夏學期あるいは冬學期通期で擔當しました。

ドイツの大學でも英語の授業を増やしており、ケルンビジネススクールなどは全ての授業を英語で行っています。滯在中は共同研究を進めたり、若手研究者から相談を受けたり、また他國の大學のセミナーに呼ばれ研究発表をしたりと、忙しい日々でした。いずれの大學でもアパートと研究室、PCなどを用意してもらうなど、丁寧なサポートをしていただいたおかげで、何の不自由も感じることなく過ごすことができました。

週末の楽しみは、友人とのテニス、サッカー?ブンデスリーガの観戦、オーケストラの鑑賞など、どれも思い出深いものです。特にドイツでバッハ、ベートーヴェン、メンデルスゾーンなど當地の作曲家の曲を、地元のオーケストラの演奏で聴くことができたことは幸せでした。ベルリンフィルの演奏會には毎月のように通いました。アパートから30分もあれば行ける距離でしたし、日本での公演とは違いチケットは安く買えます。サイモン?ラトルやマリス?ヤンソンスの指揮の時には最前列の席に座り、彼らの表情や息づかいまで感じることができました。

ベルリン?フィルハーモニー

コンサート當日のプログラムにムッティのサインをしてもらいました

またケルンでは年末に聴いたバッハのクリスマス?オラトリオも印象深かったのですが、尊敬するリカルド?ムッティが指揮するバイエル放送交響楽団によるヴェルディのレクイエムを聴くことができ幸運でした。4人の獨唱、100人の混聲四部合唱という構成でした。ヴェルディのレクイエムはオペラ的な要素があり(沢山のオペラを書いたヴェルディですから)、教會で靜かに聴くと言うより、モーツァルトのレクイエム同様、コンサートホールで派手に演奏することに向いた曲です。

演奏會が終わってホールに出てきたら、「ムッティがサインをします」という張り紙があるのに気付き、迷わず列に並びました。20分程すると楽屋から出てきて、流れるようにサインを始めました。私の番になった時「今日のヴェルディの演奏は素晴らしかった」と英語で聲を掛けた後、日本語で「ありがとうございました」と言うと、「來年日本に行くよ」と英語で答えてくれました。彼と初めて交わした短い會話でした。?

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